工場の屋根にスレート屋根を採用している場合、経年劣化によるひび割れや欠けは避けられない問題です。
適切な補修を行わないと雨漏りなどの深刻な被害につながる可能性があるため、損傷の状況に応じた補修方法と費用相場を把握しておくことが重要といえます。
今回は、スレート屋根のひび割れと欠けの補修方法と費用相場について解説します。
工場のスレート屋根のひび割れ補修方法
ひび割れの程度の見分け方
ひび割れの程度は、肉眼での観察に加え、ヘラなどを使って深さを確認することで判断できます。
ヘラが引っかからない程度の浅いひび割れは軽度、ヘラが引っかかる程度の深さであれば中程度と判断できます。
また、スレート材の裏側まで達しているひび割れは重度と判断できます。
さらに、ひび割れの幅も重要な判断基準となります。
例えば、髪の毛ほどの細いひび割れであれば軽度、数ミリ程度の幅があれば中程度、それ以上の幅があれば重度と判断できます。
軽度のひび割れの補修方法と費用相場
軽度のひび割れの場合、シーリング材を充填することで補修できます。
費用相場は、ひび割れの程度や使用するシーリング材の種類、施工面積などによって変動します。
一般的には1平方メートルあたり数千円程度が相場ですが、状況に応じて変動する可能性があります。
そのため、事前に業者に見積もりを依頼し確認することが重要です。
中程度のひび割れの補修方法と費用相場
中程度のひび割れは、シーリング材の充填に加え、補強材を併用することで補修します。
費用相場は、軽度のひび割れの場合よりも高額になり、1平方メートルあたり1万円程度が相場となります。
しかし、使用する補強材の種類や施工面積によっては費用が変動する可能性もあるため、注意が必要です。
例えば、広範囲にわたる補修が必要な場合は、費用がさらに高額になることも考えられます。
重度のひび割れの補修方法と費用相場
重度のひび割れは、部分的なスレート材の交換が必要となる場合があります。
費用相場は、交換するスレート材の枚数や施工面積によって大きく変動し、1枚あたり数千円から数万円程度が相場となります。
また、足場設置が必要な場合は、さらに費用が加算される可能性があります。
そのため、重度のひび割れの場合は、事前に綿密な調査と見積もりが必要となるのです。
スレート屋根の欠けを補修するには？費用は？
欠けの程度の見分け方
欠けの程度は、欠損部分の大きさや深さによって判断します。
小さな欠けであれば部分的な補修で済みます。
しかし、大きな欠けやスレート材を貫通するような欠けは、部分的な交換が必要となる場合があります。
また、欠けの周辺の状態も重要な判断基準となります。
例えば、ひび割れを伴っている場合は、より大規模な補修が必要となる可能性があります。
部分的な欠けの補修方法と費用相場
部分的な欠けの場合、専用の補修材を用いて欠損部分を埋めることで補修できます。
費用相場は、欠けの大きさや使用する補修材の種類によって異なりますが、1箇所あたり数千円程度が相場です。
ただし、欠けの数が多ければ、費用も比例して増加します。
そのため、複数の欠けがある場合は、全体的な費用を事前に確認することが重要です。
広範囲の欠けや貫通時の補修方法と費用相場
広範囲の欠けや貫通している場合は、スレート材の部分的な交換もしくは全体の葺き替えが必要となる可能性があります。
費用相場は、交換するスレート材の枚数や施工面積、足場設置の有無などによって大きく変動し、数万円から数十万円程度が相場です。
また、全体の葺き替えとなると、さらに高額になる場合もあります。
一方、部分的な交換であれば、費用を抑えることができる場合もあります。
スレート屋根補修の注意点
スレート屋根の補修を行う際は、高所作業となるため、必ず専門業者に依頼することが重要です。
また、補修材の種類や施工方法についても専門家のアドバイスを受けることで、より適切な補修を行うことができます。
さらに、作業中の安全確保についても、専門業者に確認することが大切です。
なぜなら、屋根の補修は危険を伴う作業であるため、安全対策を怠ると事故につながる可能性があるからです。
まとめ
スレート屋根のひび割れや欠けは、程度に応じて適切な補修方法を選択することが重要です。
軽度の損傷であればシーリング材や補修材を用いた補修で済みますが、重度の損傷の場合はスレート材の交換が必要となる場合もあります。
費用相場は損傷の程度や施工面積によって大きく変動します。
安全かつ適切な補修を行うためには、専門業者に依頼し、適切なアドバイスを受けることが重要なのです。
当社は全国の工場の塗装や補修を承っております。
ぜひお気軽にご相談ください。
