次世代のライニング材 - ポリウレア樹脂 -

NUKOTE
                            加温硬化型ポリウレア
                            Global Solutions With Advanced
                            Polymer Coatings, Linings & Membranes

ポリウレアとは、イソシアネートとポリアミンの化学反応で生成されるウレア結合を基本とした樹脂化合物です。防水性、耐薬品性、耐摩耗性、耐熱性、防食性に非常に高い能力を発揮する、様々な用途で対象物の強度を劇的に高めるライニング材です。数秒から数分で硬化する速乾性はあらゆる状況での使用を可能にし、施工の幅を広げます。また、グレードによっては400%以上の伸長率を誇り、その柔軟性がもたらす強度は軍事施設の防爆対策としても使用されるほど。溶剤なども含まないため環境にもやさしい、圧倒的に「強靭 × 容易」な次世代ライニング材、それが「ポリウレア」です。

Features

  • Feature1

    Feature1

    ポリウレアの最も特筆すべき強みは、その強度と柔軟性です。コンクリート並みの強度を持ちながら、グレードによっては400%以上の伸長率を誇ります。その柔軟性がもたらす強度は、軍実施設の防爆対策としても使用されるほど。特にコンクリート基材のクラックには割れることなく追従、基材の保護に絶大な力を発揮します。

  • Feature2

    Feature2

    ポリウレアの主な施工法はスプレー塗布。たった1日で約数百㎡の施工が可能です。さらに、速乾性にも優れ、吹付け後数秒から数分で硬化、数時間で歩行も可能に!施工の容易性と圧倒的な扱いやすさが施工の幅を広げます。

  • Feature3

    Feature3

    ポリウレアは耐薬性・防食性においても非常に優れています。グレードによっては50%硫酸に対し長期間にわたる耐性を有しているので、酸やアルカリによる腐食から長期間に渡って基材を保護することが可能です。また、JIS規格、塗料摩耗試験においても試験後塗料膜損耗量3mgと他のライニング材と比較して圧倒的な耐摩耗性を発揮します。耐候性にも優れ、過酷な屋外環境下でも長期間に渡って基材の保護を実現します。

Purposes

NUKOTEポリウレアは、防水性はもちろんのこと、激しい摩耗、薬品・海水による腐食、熱影響、衝撃による割れなど様々な劣化原因が複合して起きる環境下において特性を発揮し、長期間基材を保護し続けます。

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    Purpose

    Purpose-1

    主な用途:薬品タンク、防液堤、排水溝、各種化学プラント設備

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    Purpose

    Purpose-2

    主な用途:地下ピット、コンクリート水路、建屋屋上防水

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    Purpose

    Purpose-3

    主な用途:工場床面、ダム、畜産設備、鉱山設備

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    Purpose

    Purpose-4

    主な用途:温水ピット、低温・冷蔵倉庫

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    Purpose

    Purpose-5

    主な用途:薬品タンク、防液堤、排水溝、各種化学プラント設備

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    Purpose

    Purpose-6

    主な用途:屋根(ストレート・折半)、屋外防液堤等、工場の屋根補強

Merit Demerit

これまで紹介していますように、NUKOTEポリウレア樹脂は、

「防水、耐薬品、耐摩耗、防錆、剥落防止、耐爆発、耐熱、耐衝撃、耐紫外線」など、優れた特徴を多く持ち合わせています。


工期があまりとれず、それでいて広い範囲の防食・保護塗装をしなくてはならない場合にはポリウレアは非常に効果的な工法です。

「工期短縮」はポリウレアの大きなメリットです。また様々な劣化要因が複合して起きる環境下において特に特性を発揮し、長期間基材を保護し続けます。

Merit Demerit img


ここまで優れた性能の兼ね揃えた製品ですが、ポリウレアに弱点やデメリットはないのでしょうか。


強いてあげるのであれば、ハイスペックなポリウレアはその分シビアな取り扱いを求められることです。適切な下地処理やプライマーの選定、耐薬品や耐熱に対する事前の検証などがとても大切になります。誤った仕様は、塗布後時間が経った際に「浮き」 「剥がれ」の原因に繋がります。これは、強い強度と柔軟性を兼ね揃えたポリウレアの特徴がメリットにもデメリットにもなりうるということです。


ポリウレアは上記のように利用の仕方を間違えてしまうと十分な効果を発揮できず、思わぬトラブルに繋がることもあります。

どういった悩みがあり、そこにポリウレアの使用が適切かどうか、まずは専門家にしっかりと相談するようにしましょう。


弊社は2010年にNUKOTE社(ポリウレア製品のメーカー会社)と日本における独占販売契約を締結した日本総代理店として国内外のお客様に広くNUKOTE製品ポリウレア販売しております。


数々の事例を取り扱った弊社でこそ、ご相談に乗れる案件もあると思いますので、お気軽にご連絡ください。

相談してみる

Construction

ここではポリウレアの持つ構造的な優位性を従来のポリウレタンや、

ポリウレアとポリウレタンの 複合材であるウレタンウレア(ハイブリッド)と比較しながら説明します。

※なおこの項目はNUKOTE社のCEOであるマイケルオズボーン氏が2012年にNACE(国際防蝕技術者協会) 向けに著した文章「ADVANCED POLYMER COATINGS-Thick Film Coating Systems Technology」に基づき 記載をしております。

ポリウレアの構造

                                Isocyanate
                                OCNNCO
                                Polyamine
                                H2NNH2 O
                                O
                                nOCN-R-NCO+nH2-N-R2-NH,→(N-R-N-C-N-R-N-C)n
                                H
                                H
                                H
                                H
                                イソシアネート
                                ポリアミン
                                ポリウレア
ポリウレタンの構造
II
                            I
                            |nOCN-R-NCO+nHO-R-OH→O-R-O-C-N-R-N-Cyn
                            1
                            H
                            イソシアネート
                            ポリオール →
                            ポリウレタン

従来のポリウレタンの技術はMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)とポリイソシアネートの発熱反応をベースに、ポリオールのようなヒドロキシル末端基との化合物となります。ポリウレアの技術はポリウレタンと同じようなMDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)とポリイソシアネートの発熱反応をベースにしていますが、重要な違いはポリウレアが活性水素基(アミン)を利用している事です。


この違いが従来のポリウレタン技術を進化させ、ポリウレアという新たな素材を生み出したのです。ポリウレアは従来のポリウレタンが抱えていた欠点である水分や高湿度環境での硬化不良の可能性、低い耐衝撃性や耐熱性などの問題を解決し、物質的な特性を向上させました。ポリウレア構造の中のC-N結合は、ポリウレタン構造中のC-O結合よりも強く、結果ポリウレアは、より高い耐熱性や耐熱変形性、弾性力を持ちます。また、ポリウレアはその高い弾性力により基材の動きやひび割れへの追従性能をより高めています。

NUKOTE製品ではST(標準型)HT(高強度型)AL(高耐候性型)などが純ポリウレアとなります。


これらの純ポリウレアは100%疎水性であり、水分がある事によって硬化を阻害する事がありません。 水面の上でも硬化し、強度発生は損なわれません。また、硬化反応後は水や紫外線にほとんど侵されることなく、長期に渡って塗膜性能を維持します。反面、ポリウレタンは水分に対して非常に敏感であり、塗膜の硬化やその後の強度発生に影響します。硬化反応後は多くの製品が紫外線による劣化を防ぐためにトップコートを施す必要があります。

恒久的に水分が接することでの加水分解が懸念されるのもポリウレタンの弱点と言えるでしょう。


(※但し、基材との接着には水分や過度な湿度が接着不良を起こす恐れがあるため、当社も実際の施 工においてポリウレアと基材との接着が必要な場面ではドライな環境での施工、及び適切なプライマー の選定を推奨しております。)


次にポリウレアとポリウレタンを合わせた製品をウレタンウレア(ハイブリッド)といいます。高品質なポリオールを用いたポリウレタンは従来のポリウレタンにはない突出した特性を示すものがあります。この突出した特性をポリウレアの持つ幅広い特性に付加したウレタンウレア製品は特定条件において、ポリウレアに比べても非常に高い品質と特別な利点を提供します。

NUKOTE製品で言えば、XTplus(高耐薬品型)やFR(難燃型)などがそれにあたります。


これらはそれぞれの突出した特性をポリウレアに付加し、純ポリウレアでは不可能であった環境に対する耐性を持った製品になります。

但し、どんな組み合わせでも有益な特性が得られる訳ではありません。例えばコストを重視して品質の劣る原料を混入させたウレタンウレアは純ポリウレアや高品質ウレタンウレアに比較して材料代は安価となりますが応じてその特性も低いものになります。その為、材料選定においてはその製品の持つ特性、試験データなどを十分に精査し、用途に合った製品を選択することが重要です。


弊社、金森藤平商事株式会社はこの優れた純ポリウレア、高品質ウレタンウレアが幅広い用途で有益であると確信しています。そのために、現状分析、実証試験などを通じてお客様それぞれのご要望に応じたグレードを選定し、ご納得、ご満足いただける結果を目指します。NUKOTE製品やその他の関連する製 品に対するご質問やご相談等あれば、弊社担当者に是非お問い合わせ下さい。

Comparsion

ポリウレタン、エポキシ、FRP、ポリマーセメント、と言った代表的なライニング材と、ポリウレアの性能の比較一覧です。ライニング材選定の参考にもご利用ください。

評価基準尺度

★★★★  大変優れている

☆☆☆   優れている

☆☆  やや劣る

☆        劣る

ライニング系統 ポリウレア樹脂 ポリウレタン樹脂 エポキシ樹脂 FRP ポリマーセメント系
主構成
主エポキシ系プライマー
芳香族系ポリウレア樹脂
エポキシ系プライマー
ポリウレタン樹脂
塗料系トップコート
エポキシライニング材
塗料系トップコート
ビニルエステル樹脂+FRPマット
セメント系粉体+アクリル系共重合エマルション
耐摩耗性
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8mg損耗
(CS17、1kg、1000回転)
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293mg損耗
(CS17、1kg、1000回転)
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55mg損耗
(CS17、1kg、1000回転)
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108mg損耗
(CS17、1kg、1000回転)
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データなし
耐薬品性
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15%硫酸対応(常温) ST 50%
硫酸対応(常温) XT-Plus
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20%硫酸対応(常温)
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20%硫酸対応(常温)
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80%硫酸対応(常温)
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80%硫酸対応(常温)
耐熱性
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気体120℃ 液体85℃
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110℃
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80℃程度
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70℃~100℃
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気体120℃ 液体90℃
防食性
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JS D1適合
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JS適合無
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JS D1適合
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JS D1適合
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データなし
防水性
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透水性ゼロ
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透水性ゼロ
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透水性ゼロ
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透水性ゼロ
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透水性合格も蒸気透過性あり
コンクリート付着性
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実測値3.0N/mm2以上
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2.5N/mm2以上
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2.5N/mm2以上
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1.5N/mm2以上
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1.5N/mm2以上
クラック追従性
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伸び率400%~450%
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伸び率50±5%
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伸び率5%未満
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伸び率5%未満
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0.5mmのクラックに追従
施工性
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速硬化スプレー方式で凹凸や狭小部でもシームレス施工可能
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速硬化スプレー方式で凹凸や狭小部でもシームレス施工可能
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手塗りで重防食に用いる場合は繊維シートを加え、積層させるものが多い
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手塗りで塗布回数多く、FRPマット敷設時に浮きなどが発生しやすい
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コテ方式で作業性は良い
揮発成分
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なし
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なし
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基本的には含まない
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シート貼り合せ材料に揮発成分含む
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なし
養生
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硬化時間数分
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硬化時間数分
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硬化時間1時間程度のものが多い
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硬化時間48時間
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48時間養生、7日後注水可能
膜特性
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連続膜で継ぎ目なし
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連続膜で継ぎ目なし
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連続膜で継ぎ目なし
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FRPシート部は連続せず
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連続膜で継ぎ目なし
補修性
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上吹きによる部分補修可能
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上吹きによる部分補修可能
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一部除去の上、上塗り可能
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部分補修可能
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クラック等の補修程度

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