建物の耐久性を高め、長期間にわたりその性能を維持することは、資産価値の保全だけでなく、住む人々の安心にも繋がります。
一方で、快適で健康的な室内環境を維持することも、現代の住まいづくりにおいて非常に重要な要素となっています。
建材の保護技術と、室内の空気質を守るための工夫は、それぞれ異なるアプローチを持ちながらも、より良い住空間の実現に貢献するものです。
今回は、建材保護に役立つポリウレアの特性と、シックハウス対策のための建材・塗料選びについて解説します。
ポリウレアは建材保護にどう役立つ
ポリウレアは高耐久な樹脂コーティング
ポリウレアは、コンクリート構造物などの表面に吹き付けることで、高い保護性能を発揮する樹脂コーティング材です。
この樹脂は、剥落防止、漏水防止、耐久性向上、耐衝撃性向上といった多様な機能を有しています。
例えば、コンクリート片の剥落を防いだり、厳しい条件でも水の浸入を防いだりすることが可能です。
また、塩化物イオンの透過を大幅に抑制し、凍結融解や中性化といった劣化要因に対しても高い抵抗性を示すため、構造物の健全性を維持する上で非常に有効な技術と言えます。
ポリウレアは構造物の長寿命化に貢献
ポリウレア樹脂によるコーティングは、コンクリート構造物が必要とする様々な機能を保持し、その結果として構造物全体の長寿命化に大きく貢献します。
劣化要因への高い抵抗性により、構造物の耐久性が向上し、メンテナンスの頻度やコストを削減できる可能性があります。
これにより、トンネルや橋梁といったインフラ、さらには建築物の寿命を延ばし、持続可能な社会の実現にも寄与することが期待されています。
シックハウス対策に何を選ぶべきか
有害物質を放散しない建材を利用する
シックハウス症候群は、建材や内装材から放散される化学物質が原因で引き起こされる健康被害です。
そのため、対策の第一歩として、ホルムアルデヒドなどの有害物質をほとんど放散しない、あるいは放散量が極めて少ない建材を選ぶことが重要となります。
木材保護塗料の中にも、屋内に使用できシックハウス対策に有効な製品が開発されており、自然素材の風合いを生かしつつ、健康的な室内環境づくりに貢献するものがあります。
低VOC塗料で室内環境を守る
室内環境の質を高めるためには、揮発性有機化合物(VOC)の排出を抑えることが不可欠です。
VOCは、塗料や接着剤などから発生し、シックハウス症候群の原因物質の一つとされています。
近年では、VOCの発生を抑えた低VOC塗料が数多く開発されており、その中でも水性塗料は臭気も少なく、安全性に優れていることから、シックハウス対策として有効な選択肢となっています。
F☆☆☆☆(フォースター)などの規格を満たす製品を選ぶことで、より安心して室内空間を利用できるようになります。
まとめ
ポリウレア樹脂コーティングは、その高い耐久性によって建材を保護し、構造物の長寿命化に貢献する技術です。
これにより、建物の資産価値維持やインフラの健全性確保に繋がります。
一方、シックハウス対策としては、有害物質を放散しない建材の選択や、低VOC塗料の使用が重要となります。
これらの建材保護技術と室内環境への配慮は、それぞれが建物の質を高め、住む人々の安心・安全で快適な暮らしを支える基盤となるものです。