ポリウレア防水は、その高い耐久性と迅速な施工性から、近年注目を集めている防水工法です。
しかし、その施工手順は専門的な知識が必要で、初めて取り組む方にとってはハードルが高いと感じられるかもしれません。
今回は、ポリウレア防水の施工手順を工程ごとに丁寧に解説します。
各工程における注意点や、作業効率を上げるためのコツなどもご紹介することで、スムーズな施工を支援します。
また、様々な下地への対応についても詳しく解説しますので、現場での状況に合わせて適切な施工方法を選択できるようサポートします。
ポリウレア防水のメリット・デメリットについても簡潔にまとめ、読者の皆様が適切な判断ができるよう支援いたします。
ポリウレア防水の施工手順と工程解説
施工前の準備と下地処理
施工前に、作業に必要な工具や資材を準備します。
工具は、高圧洗浄機、スクレーパー、ワイヤーブラシ、パテ、ローラーなどです。
資材は、プライマー、ポリウレア塗料、トップコート、マスキングテープなどです。
下地処理は、既存の塗膜や汚れ、異物を完全に除去することが重要です。
コンクリート下地の場合は、高圧洗浄機で汚れを落とし、ひび割れや欠損部を補修します。
金属下地の場合は、錆を完全に除去し、防錆処理を行います。
下地が乾燥していることを確認してから次の工程に進みます。
プライマーの選定と塗布方法
プライマーは、ポリウレア塗料と下地の密着性を高めるために重要な役割を果たします。
下地の種類（コンクリート、金属、スレートなど）に応じて適切なプライマーを選択することが重要です。
プライマーの塗布は、ローラーや刷毛を使用し、均一に塗布します。
乾燥時間はプライマーの種類によって異なりますので、指示に従って十分に乾燥させてください。
プライマーが完全に乾燥する前にポリウレアを塗布すると、密着不良を起こす可能性があります。
ポリウレア塗料の調合と吹き付け
ポリウレア塗料は、A液とB液を正確な比率で混合します。
混合後は、専用の吹き付け機を用いて、均一に吹き付けます。
吹き付けの際には、適切な圧力と距離を保つことが重要です。
重ね塗りを行うことで、必要な膜厚を確保します。
吹き付け作業中は、防護服やマスクを着用し、安全に配慮して作業を行います。
トップコートの塗布と養生
トップコートは、ポリウレア塗膜の保護と耐久性向上に役立ちます。
トップコートの塗布方法は、ポリウレア塗料と同様です。
トップコートを塗布した後、十分な養生期間を設けて、塗膜の完全硬化を待ちます。
養生期間中は、雨や直射日光を避けるように注意します。
施工後の注意点とメンテナンス
施工後、塗膜の損傷や剥がれがないかを確認します。
定期的な点検と必要に応じたメンテナンスを行うことで、ポリウレア防水の寿命を長く保つことができます。
メンテナンスの内容は、軽微な傷の補修や、汚れの洗浄などです。
各種下地におけるポリウレア防水の施工手順の違い
コンクリート下地への施工手順
コンクリート下地への施工手順は、上記で述べた一般的な手順と同様です。
ただし、コンクリート下地は、ひび割れや空隙が発生しやすいので、下地処理を特に丁寧に実施することが重要です。
ひび割れや空隙は、ポリウレア塗料の浸入を阻害し、防水性能を低下させる原因となるためです。
また、コンクリートの吸水性が高い場合は、プライマーの塗布回数を増やすなど、適切な対策を行う必要があります。
金属下地への施工手順
金属下地への施工では、錆の除去が最も重要な工程です。
錆が残っていると、ポリウレア塗膜の密着性が低下し、剥がれや腐食の原因となります。
錆の除去には、ワイヤーブラシやサンドブラストなどを使用します。
錆の除去後、防錆プライマーを塗布することで、より効果的な防錆効果を得ることができます。
スレート屋根への施工手順
スレート屋根への施工では、まず屋根の清掃を行います。
苔や汚れは、ポリウレア塗料の密着性を阻害するため、高圧洗浄機などで丁寧に洗浄します。
スレートに亀裂や破損がある場合は、補修材で修復してから施工します。
また、スレート屋根は、形状が複雑な場合が多いので、吹き付け作業には熟練の技術が必要です。
その他特殊な下地への施工手順と注意点
特殊な下地への施工では、それぞれの材質や状態に合わせて、適切な下地処理やプライマーの選定を行う必要があります。
例えば、木材下地の場合は、防腐処理を施してから施工する必要があります。
また、防水シートなどの既存の防水層がある場合は、その状態を確認し、必要に応じて剥離・除去を行う必要があります。
施工前に、下地調査を行い、適切な施工方法を検討することが重要です。
まとめ
今回は、ポリウレア防水の施工手順を、工程ごとに詳細に解説しました。
下地の種類によって施工手順が異なることをご理解いただけたかと思います。
各工程における注意点や、作業効率を上げるためのコツなどもご紹介することで、よりスムーズな施工を支援できるよう心がけました。
ポリウレア防水は、高い耐久性と迅速な施工性を両立した優れた防水工法ですが、適切な施工を行うためには、専門的な知識と技術が必要です。
工場の雨漏りや屋根の老朽化でお困りの方は、ぜひ当社にお問い合わせいただき、ポリウレア防水屋根の導入可能性について検討してみてください。
当社は全国に対応しております。
お問い合わせお待ちしております。
